(14)病気対策

病気は自己治癒力が治すもの

人は自然の法則にそった生活をしているかぎり、支障なく日々快適に過ごすことができるものです。ところがほとんどの人は、さまざまな不快感や苦痛を我慢しながら暮らしています。人は元々不完全なものであって、少々故障をもっていても仕方がないと思っている人が多いようです。それは、大いなる誤解です。病気はやむを得ないことではなく、心身の機能は本来かぎりなく高まっていくものです。自然界の法則を知り、法則にそった生活をすることによって、健康で快適な毎日が過ごせるのです。

不自然な生活が原因で体内環境がくずれ心身の不正や機能低下が発生した場合は、慢性機能障害です。外部から異物や毒物が侵入して障害をおこしたものは、感染症や中毒です。病気を細分化すると多種多様ですが、基本は同じです。人が本来あるべき状態から逸脱しているのを、正常な状態に復帰しようとしている現象が病です。速やかに正常な状態にもどることができないのは、法則に反した行動をとっているためです。

人の身体は、精巧な設計図に基づいて常に一定の状態を保つよう仕組まれています。それをコントロールしているのが、ホメオスタシス(恒常性)という働きです。病気やけがの場合は、この機能を自己治癒力といいます。ホメオスタシスのコントロール能力を超えるほどの大きな負荷を身体に与え続けると、やがて回復不能となります。これが慢性疾患です。このトラブルを解消するには、ホメオスタシスを最大限に発揮させる条件を整えることが重要です。

自己治癒力を活性化させるためには、心身の負荷を無くさなければなりません。心身の活動を、最小限にするのです。活動のためにエネルギーを使わなければ、エネルギーは自己治癒力に最大限に発揮されます。その結果、機能低下した細胞は、その機能が復活します。変性した臓器の細胞は、正常化します。破壊や変異した細胞は、正常細胞が新しく生まれ破壊細胞は分解排出されます。病原体に感染した場合はこれを排除し、破壊された細胞を修復します。こうして必要なあらゆる機能が総動員され、正常な身体に復元していくのです。

補助療法

自己治癒力がフルに発揮されるのを手助けする方法は、かぎりなくあります。合理的に活用することは必要ですが、プラス要素のみでマイナスの要素がないものでなければなりません。現代医学の方法は、『諸刃の剣』的なものが大半です。

病気は、自らつくり出すものです。したがって自ら解決しなければなりません。病気を治すためには、第一には生活を改めること。第2に、自己治癒力の発揮。第3に補助療法です。

補助療法を自ら行う場合は、以下の条件を充たすものでなければなりません。

  1. 安全性……絶対の安全性。間違えても支障がないレベル
  2. 有効性……十分な効果があるもの
  3. 簡易性……だれでも簡単にできるもの
  4. 快適性……苦痛なく、快適にできるもの
  5. 廉価性……経費が最小限のもの


感染症

新型インフルエンザの脅威

ウィルスや細菌の感染によって起きる病気を、感染症といいます。人から人へ伝染する感染症を、伝染病といいます。

近年、様々な感染症が次々と猛威をふるっています。結核、歯周病、肺炎クラミジア、エイズなど、慢性化するもの。肺炎、はしか、流行性耳下腺炎、風疹、インフルエンザなどの急性疾患。様々な耐性菌や耐性ウィルスなどです。どの病気も確実な治療法はなく、場合によっては命にかかわるものもあります。

最近、多剤耐性菌が世界的に流行のきざしを示し問題になっています。多剤耐性菌とは、ほとんどの抗生剤が効かない強力な細菌です。多くの病院で発生している院内感染は、大半が多剤耐性菌です。

世界中を震撼させているのは、新型インフルエンザと呼ばれる強毒性の新興感染症です。感染症の専門家によると、流行するかどうかの問題ではなく、いつ来るかの段階なのだといわれています。明日起こってもおかしくないという状況にあるのです。新型インフルエンザなどの感染症が一気に広まって世界中に蔓延する状況を、パンデミック(感染爆発)といいます。パンデミックがおこれば、世界中で膨大な数の死者が出ることが予想されます。

専門家や厚生労働省は、国民各自がそれぞれ自ら対処するよう促しています。ところがその対策は、ほとんど無効なものなのです。もっと確実な予防策と治療法がなければ、大勢の人が命を失うことになります。

人類の歴史は、疫病との戦いの連続でした。過去には、世界中で数え切れないほど多くの人々が、疫病で命をなくしています。200年前にイギリスのジェンナーが、ワクチンによる予防法を開発してから、疫病で亡くなる人が激減しました。1980年には、WHOにより天然痘の消滅が宣言されました。その後、次々に開発されたワクチンによって多くの感染症が、減少してきました。これで、長い疫病との戦いの歴史に幕が下ろされると思われていました。ところが近年、感染症が形を変えて激増してきたのです。新たな感染症には、従来のワクチン療法が、効果を発揮できなくなってきました。感染した場合に対処する抗生剤も抗ウィルス剤も、効果がきわめて低いのです。一方、病原体の方は、ますます強力になってきました。もう、限界です。こんな状況の中で、新型の感染症が流行したら、大変なことになります。世界中の専門家は、パンデミックは防ぎきれないとみています。したがって、感染の拡大をいかに小規模に抑えるかに視点が向いています。いかにも消極的な対応です。観点を根源から変え発想の転換を行わなければ、確実な対策は得られません。確かな対処法は、微生物の特質やふるまい方を知ることから自ずとみえてくるものです。

今後大きな問題となる恐れのある感染症

多剤耐性菌
アシネトバクター、bla-NDM-1、多剤耐性結核菌、多剤耐性緑膿菌(グラム陰性桿菌)
一般耐性菌
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、バンコマイシン耐性ブドウ球菌(VRSA)、ペニシリン耐性肺球菌(PRSP)、タミフル耐性ウィルス
新興感染症(近年20年間に、新しく認識された感染症)
新型インフルエンザ、ラッサ熱、ライム病、レジオネラ、エボラ出血、C型肝炎、ピロリ菌、ヒトヘルペス8型、O-157
再興感染症(近年20年間に、再び増加してきた感染症)
結核、マラリア、ペスト、ジフテリア、コレラ、百日咳、狂犬病

病原体の本質を認識することで感染症は確実に回避できる

感染症を防ぐには病原体の本質を知り、病原体が活動できないようにすることで回避することができます。

その場合、病原体のみの活動を阻止して、人体の機能は高めなければなりません。現代医学のやり方は、病原体と同時に人体の活動まで衰退させるため、様々な障害が発生してしまいます。時には、命を失うことにもなります。

感染症を回避するには

  1. 病原体が好む条件(環境)を、認識する
  2. 体内環境を、病原体が侵入も増殖もできない条件にする
  3. 流行時は、体内環境を整えるとともに、免疫力を高める生活をする
  4. 感染した場合は、自己治癒力を最大限に高める治療を行う

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