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糖尿病原因と予防対策

糖尿病は、今や国民病といわれるようになりました。患者数は850万人、前駆状態の人を含めると2020万人です。戦後ゼロに等しかった糖尿病が、数十年の間に異常に増加しました。糖尿病はぜいたく病だといわれた時代がありましたが、今では普通の生活をしている人や子供達にまで広がっています。

糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が長期にわたって異常に高くなる病気です。血糖が増加しすぎるのは、膵臓が障害を起こして血糖調節をするインスリンの分泌不足と、インスリンの機能の阻害から起こります。

長期にわたって高血糖が続くと、血管の内壁が変成や狭窄(狭くなる)を起こし、眼障害、腎臓障害、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞などの致命的な合併症を引き起こします。血糖が増加するとともに、多量の老廃物(体内のごみ)が体中にたまって全身障害に陥る恐ろしい病気です。現代医学では対症療法しかないので、不治の病といわれています。

1型糖尿病は、突然激しい症状が起こります。初期には、激しいのどの渇き、頻繁な排尿、吐き気、嘔吐、強度の疲労感、腹痛、激しい呼吸などです。数時間で昏睡におちいることがあります。インスリン補充を怠ったり、けがや感染症、慢性疾患の強い症状などでストレスを受けると、激しい症状を起こすことがあります。

2型糖尿病は、無症状で何十年も気づかずにいることも多くあります。初期には、疲労、倦怠感、皮膚のかゆみ、食欲亢進、肩こり(特に左肩、左肩甲骨)、湿疹、こむらがえり、陰部のかゆみ(女性)などが現れることがあります。少し進行すると、頻尿(トイレの回数が多い)、激しい口渇(のどの渇き)、激しい疲労・倦怠、体重減少、インポテンス、手足のしびれ、化膿、視力低下、筋力低下などが起こってきます。尿が濁って甘酸っぱい匂いがすることもあります。仕事への意欲も薄れ、疲労が蓄積し、ミスが目立ってきます。さらに進行すると、視力や手足を失ったり、血管や腎臓の障害で命を失うこともあります。

糖尿病の原因は、不健全な生活の積み重ねです。質の悪い油脂類、動物食品、砂糖のとりすぎ、口から侵入する化学物質、外部環境中の化学物質、タバコ、アルコール等に過食が加わって、腸をはじめ消化器が弱ってきます。そこヘストレスも重なって、体内環境の保持に最も重要な役割をする肝臓・腎臓が衰えてきます。こうなると体内には、多量の老廃物が停滞しはじめます。その上、運動不足も重なって相対的摂取カロリーが多く、膵臓にも大きな負担がかかってきます。これが続くと、インスリンの分泌が過剰になります。インスリン分泌の過剰が長く続くと、膵臓は疲労して機能が低下し、逆にインスリン分泌が減少してきます。その結果、血糖値が上昇します。するとブドウ糖がスムーズに燃焼しなくなります。脂肪やタンパク質の燃焼もスムーズに進まず、多量の老廃物が発生します。こうして血液内・リンパ内に増加した老廃物は、全身の組織に蓄積し、全身細胞が障害を起こします。

糖尿病を防ぐには、日常の生活を改めることです。普段から適度な運動をすることと食生活の改善が最も大切です。

運動といっても、特別なことをする必要はありません。普段の生活が運動になるよう心掛け、それを習慣にすることで良いのです。おっくうがらずにこまめに動く。移動の時は、1~2割スピーディに歩く。階段を使うことを多くする。重い荷物を積極的に持つ等々、意識するだけで十分運動ができます。

食事は高カロリーを避け、砂糖、油、動物を控えます。できるだけ加工食品より、家庭で調理することを心がけます。外食や間食も控えるようにします。低農薬で旬の野菜と海藻を積極的に摂るようにします。日常生活を少し改善するだけでも、充分な予防効果が上がります。それは糖尿病の予防だけでなく、他の生活習慣病や認知症の予防にもなります。

2014年12月01日 23:50:15  更新

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